枕選びのポイント

秋分の日を過ぎると、日中の時間が短くなり「秋の夜長」の到来です。
秋には気温が下がるため快適な寝環境が整いやすく、寝付きが良くなる傾向があります。
そのため秋の夜長こそ、質の良い睡眠を確保する絶好のチャンスです。中でも枕選びは重要で、適切な枕を使うことで首や肩の負担を軽減し、深い眠りをサポートしてくれます。
そこで今回は、快眠をかなえるための枕選びのポイントと、おすすめの枕をご紹介します。

枕の選び方のポイント

1. 高さ

枕の高さは、寝る時の首と背骨の自然なラインを保つために非常に重要です。高さが合っていないと、首や肩に負担がかかり、寝違えや肩こりの原因になることがあります。

  • 仰向けで寝るとき

首から腰までのカーブが、立っているときと同じような「自然なS字」になる高さの枕を選びましょう。
高すぎる枕や低すぎる枕は、首へ負担をかけてしまう可能性があります。

  • 横向きで寝るとき

仰向け寝のときよりも高さのある枕が適しています。頭から首の骨、背骨までのラインがまっすぐになるようにすると良いでしょう。低すぎる枕だと肩や首に負担がかかってしまいます。

2. 硬さ

枕の硬さは、寝たときに頭や首が安定するかどうかに影響を与えます。硬すぎる枕は頭や首に圧力をかけ、柔らかすぎる枕は沈み込みすぎて姿勢が崩れる可能性があります。

  • 柔らかめの枕

頭がしっかりと沈み込み、首の負担が少なくなるため、頭が軽めの方や仰向けで寝る人に向いています。ただし、沈みすぎないよう注意が必要です。

  • 硬めの枕

しっかりと支える力が強く、横向きで寝る人や首のサポートを強く求める人に向いています。頭の重さで沈み込みにくく、肩や首のラインを安定させます。

3. サイズ

枕のサイズは、体格や寝返りのしやすさに大きく影響します。小さすぎると寝返りを打つたびに枕から頭がずれてしまい、睡眠が中断されることもあります。逆に大きすぎると、寝返りがしづらくなり快適な睡眠を妨げることがあります。

  • 標準サイズ(約43cm×63cm)

一般的な体格の人に適しています。

  • 大きめサイズ(約50cm×70cm)

大柄な人や寝返りを多く打つ人におすすめです。

  • 小さめサイズ(約30cm×50cm)

コンパクトで、小柄な人や子どもに向いています。

4. 形状

枕の形状は、頭や首のサポートに影響を与えるため、寝る姿勢や体のラインに合った形を選ぶことが重要です。

  • スタンダード型

最も一般的な形状で、仰向けや横向き、寝返りが多い人に向いています。

  • くぼみ型(凹型)

中央がくぼんでおり、仰向けで寝ると頭がしっかりと収まります。首や肩の負担が少なく、安定した姿勢が保てるのが特徴です。

  • ウェーブ型(波型)

首の部分が高く、頭が沈む部分が低くなっている形状で、特に首をしっかり支えたい人に向いています。横向きで寝る人にも人気です。

5. 素材

枕の素材によって、通気性やサポート力、寝心地が大きく変わります。以下は、代表的な素材とその特徴です。

  • ポリエステルわた

価格が手頃で、柔らかく軽量です。水洗い可能で、清潔に保ちやすい点もメリットといえます。比較的柔らかめの寝心地を好む人や、アレルギー体質の人に向いていますが、耐久性は他の素材に比べて劣る場合があります。

  • 羽毛・フェザー

ふわふわとした柔らかい寝心地が特徴です。軽くて通気性も良く、寝返りが打ちやすいです。ただし、アレルギーがある人には不向きな場合があります。

  • ウレタンフォーム

頭の形に沿ってフィットし、首や肩をしっかりサポートします。首や肩に負担がかかりにくいため、慢性的な肩こりや首の痛みを抱えている人に向いています。ただし、通気性がやや悪い場合があります。

  • パイプ

ストローのように空洞になっていることで、優れた通気性を備えています。また、耐久性が高く、長く使用しても形状が崩れにくいのが特徴です。水洗い可能で、洗濯による摩耗や損傷の心配はほとんどありません。ただし、人によっては寝返りの際にパイプが動く音が気になるかもしれません。

  • そばがら

昔ながらの自然素材で、硬めでしっかりとした寝心地が特徴です。通気性が良く、夏場でも涼しく使えます。水洗いできないことや、劣化しやすい点がデメリットです。

おすすめの枕

  • 西川(nishikawa) | 快適フィット枕

https://shop.nishikawa1566.com/shop/e/eopillow6

誰でも簡単に高さの調節が可能な枕で、自宅で手軽にフィット感を得られます。
4つに分割されたキルト構造が特徴で、細かな高さ調整が可能です。中央部分がくぼみ、両端が高くなっているため、仰向けと横向きとどちらの寝姿勢にも快適に適応します。
「わた」と「パイプ」から素材も選べて自分に合ったものを見つけられます。

  • 太陽 | ヒツジのいらない枕-至極-

https://hitsuji-zzz.com/products/ht-001

驚くほど柔らかいと感じる新素材「TPE」を採用。枕に頭を乗せた時の感触は、水面に浮かんでいるかのような包み込まれるような寝心地です。適度な反発力もあるため、スムーズな寝返りを可能にします。
また、独特の三角格子構造により、熱や湿気が分散されて寝心地良く蒸れることはありません。さらに水洗い可能なため、清潔に使うことができます。

  • GOKUMIN | プレミアム低反発枕

https://gokumin.co.jp/products/ptm-02

「プレミアム低反発枕」は独自開発の低反発素材と、人間科学に基づく特殊3D構造を採用しています。それにより、頸椎を自然なカーブへ導きどんな寝姿勢にもフィットします。
調整シートの有無と使用する向きによって高さが4cmから11cmまで調整可能です。
ストレートネックや、寝起きの肩こりにお悩みの方におすすめです。

  • タナカふとん | 新みんまく

https://jibunmakura.jp/products/detail/1352

100万人以上から得たデータをもとに設計された独特のキルトデザインを採用しており、仰向け・横向きどちらの寝姿勢でもしっかりと対応します。さらに、アウトドアウェアで使用される特別な素材を用いることで、蒸れ知らずの高い通気性も実現しています。
また、「やわらかめ」と「かため」から好みに合わせて固さを選べるのも特徴です。

まとめ

枕選びは、高さ・硬さ・サイズ・形状・素材の5つのポイントを考慮して、自分の体格や寝姿勢に合ったものを選ぶことが重要です。自分に合った枕を見つけることで、快適な睡眠とともに肩こりや首の痛みを軽減し、より健康的な生活を送ることができるでしょう。