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一人暮らし冬のガス代に要注意!簡単&無理なく続けられる節約テクニック15選

2024.10.31更新

寒さが厳しくなる季節、暖房や給湯器の使用頻度が多くなり、ガス代もかさんでしまうのが悩みの種。そこで、無理なく実践できる節約の工夫を15個紹介します。日常生活の中でガス代の削減を意識していくことで、1年間で大きな節約がかないます。この冬は少しの工夫で快適に過ごしながら、ガス代を賢く抑えましょう!

ガス代の平均額

まずは、現在のガス代の費用を平均額と比較してみましょう。こちらは総務省が実施している家計調査のデータをもとにした、世帯人数ごとのガス代の平均額です。ご家庭のガス代が平均と比べて高いのかどうかを確認し、節約の参考にしてみてください。

一人暮らしのガス代の平均はいくら?

1か月あたりのガス代の全国平均は4,500円程度となっています。一人暮らしの場合のガス代に比べて、2人の場合は1.5倍程度、3人以上の世帯では1.6倍程度で、5,000円台で推移しています。

出典:総務省|家計調査 2023年

ガス代が高くなる原因は?

ガス代が高くなる原因として2つ挙げられます。

ガスの使用量の増加

寒くなってくると暖房の使用が増えたり、シャワーの使用時間が長くなったりなど、ガスの使用量は夏より冬のほうが多い傾向にあります。また、ガスファンヒーターやガスストーブなどガスを使用する暖房器具を使うとガス代は高くなります。

また、先述したように一人暮らしから二人暮らし以上になり、ライフスタイルが変化すると、ガスを使う機会が増え金額が上がる傾向があります。

プロパンガス(LPガス)を使用している

プロパンガス(LPガス)とは、プロパンやブタンなどの気体燃料を冷却して液化したガス燃料で、ガスの入ったボンベを事業者が自宅や賃貸物件まで配送してくれることで利用できます。

一方で、都市ガスとは、メタンを主成分とする天然ガスを冷却して液化したガス燃料で、地下を通るガス管を通じて自宅へと供給されます。そのため、ガス管が設置されている場所でしか利用できないという制限があります。

この2種類のガスは料金形態が大きく異なっています。プロパンガスは、ガス会社が料金を定める自由料金制でガス会社ごとに料金が異なります。ガスボンベの輸送を伴うことから、地元のガス会社から選んで契約している家庭が多く、料金が高く設定されている場合もあります。

都市ガスは経済産業大臣の認可を受けた規制料金(公共料金)があります。さらに、2017年の都市ガスの自由化により都市ガス事業者がさまざまなプランなどを提供しているところも多く、自分のライフスタイルに合わせたプランを手軽に選べるようにもなっています。

注意してほしいのは、賃貸物件に住んでいてプロパンガスを契約している方々です。プロパンガスの契約は賃貸のアパートやマンションごとにされていることが多く、自分でガス会社を選択することが難しい場合が多いです。そのため、この場合はガスの使い方について見直すことが1番節約につながるでしょう。

お風呂場の節約テク

日々の生活の中でガスの使い方や過ごし方を変えるだけで、節約につながります。できることから試してみることが大切です。ここからは、場所別に節約テクニックを紹介します。

1. 基本設定の見直し

浴室リモコンの設定温度を少し下げたり、湯量を減らしたりするだけで、ガス使用量を減らせます。例えば、設定温度を42℃から40℃に変更するだけでも、1年間で大きく節約が期待できます。お湯の温度は、目的に合わせてこまめに上げるようにし、普段はぬるめにしておくのがおすすめです。

2. 給湯器の電源をオフしない

多くの給湯器は待機電力を消費しています。必要ない限りリモコンのスイッチをオフにするだけでも、節約に繋がります。しかし、寒くなる冬はお風呂以外にも洗面台やキッチンでのお湯の利用が増加します。その度に、オンオフを繰り返していると、エネルギーを消費し逆効果です。冬場は長時間家を空ける場合に、忘れずにオフにするよう心掛けましょう。

3. 追い焚きの利用を控える

浴槽の水を追い焚きし水を沸かし直すよりも、再び湯船を張り替えた方がガスを効率よく使えて節約になります。例えば、2時間放置し4.5℃低下した浴槽(200L)を追い焚きする場合と、追い炊きしない場合を比較すると年間でガス38.20㎥の省エネにつながります。これは、ガス代(※)にすると、約4,966円から約21,010円の節約となります。

そのため、追い焚きを利用を控えるためのお湯を冷まさない工夫が大切です。熱が逃げないよう浴槽に蓋をしたり、時間の間隔を空けずに入浴したりなど簡単なことから試してみてください。

※都市ガス 1㎥あたり130円の場合

※プロパンガス 1㎥あたり550円の場合

4. 断熱シートで冷気をシャットアウト

お風呂場に窓がある場合、冬の冷気対策に窓やドアの隙間に断熱シートやバスカーテンを貼ることが効果的です。冷たい空気が入らないようにすることで、湯船の熱が持続し、結果的にガス代を節約することができます。

5. シャワー時間の短縮

シャワーの時間を短縮し、不必要に流したままにしないことでガス代の節約になります。45度のお湯の使用を1分短くするだけで、年間でガス12.78㎥が削減でき、約2,070円の節約になります。

6. 節水シャワーヘッドの活用

節水シャワーヘッドは少ない水量で十分な洗浄力を持つため、水道代とガス代の両方を節約できます。取り付けも簡単で、即効性のある節約効果が期待できますよ。

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7. まとめて調理で使用回数を減らす

調理をまとめて行うことで、ガスの使用量を効率的に抑えられます。1回で多めの量を作ったり、アルミホイルなどを活用して仕切りを作り、同時におかずを2品作ったりなどの方法があります。料理時間の時短にもつながりますので、忙しくて時間が取れない方におすすめです。

8. 電子レンジで下ごしらえをする

野菜の下ごしらえは電子レンジで済ませてしまった方が、ガス代を節約できます。煮込み料理の根菜などはチンしてから鍋で煮込むことで、煮込み時間を短縮するだけでなく煮崩れしにくいメリットも。節約できる野菜の例は下記です。

  • 葉菜(ほうれん草、キャベツ)

ガスコンロの場合 ガス8.32㎥で年間約1,350円

電子レンジの場合 電気13.21kWh 年間約410円

ガスコンロから電子レンジに変更すると年間940円の節約

  • 根菜(じゃがいも、里芋)

ガスコンロの場合 ガス9.48㎥で年間約1,540円

電子レンジの場合 電気22.01kWh 年間約680円

ガスコンロから電子レンジに変更すると年間860円の節約

  • 果菜(ブロッコリー、かぼちゃ)

ガスコンロの場合 ガス9.10㎥で年間約1,470円

電子レンジの場合 電気15.13kWh 年間約470円

ガスコンロから電子レンジに変更すると年間約1,000円の節約

9. フタ付き調理で加熱時間短縮

鍋やフライパンにフタをして調理すると、熱が逃げにくくなり、調理時間が短くなります。また、余熱で調理を仕上げることで、さらにガスの消費を抑えることもできます。

10. 火加減の調節をする

やかんや鍋で水を沸騰させる際、調理器具の大きさ以上に炎が飛び出していると無駄にガスを利用していることになります。例えば、水1L(20℃程度)を沸騰させる時、強火から中火にした場合(1日3回)、年間で約390円の節約になります。

リビングの節約テク

ガスを熱源とする暖房器具を使用している場合は、下記の方法が節約に有効です。

11. お手入れをする

フィルターが汚れていると、ガスファンヒーターの性能を完全には活用できません。掃除機でホコリを取ったり、ぬるま湯で洗って乾かしてから使ったりとお手入れをしてから利用しましょう。

12. 湿度を保つ

部屋が乾燥していると温めるのにさらにエネルギーを使います。加湿器や濡れタオルを利用して適度に部屋に加湿することで、少しの暖房でも暖かさを感じられるようになり、ガス代の節約に役立ちます。

13. サーキュレーターを活用する

ガスファンヒーターとサーキュレーターを併用すると、暖かい空気が部屋全体に循環し、設定温度を低くしても効果的に暖房できます。暖かい空気は膨張して上へと上ってしまうので、サーキュレーターの位置と向きには要注意です。おすすめの置き方は、部屋の中心にサーキュレーターを置き、向きを真上に設定します。こうすることで、床の冷気が吹き上がり、天井に留まっている暖かい空気と混ざった状態で部屋全体に広がります。

14. 早めの電源オフ

電源をオフにしても室温は急に下がることはありませんので、お出かけや就寝の15分前に消しておくようにしましょう。ガスファンヒーターを1日あたり1時間運転を短縮した場合、年間でガスおよそ12.68㎥の省エネになります。ガス料金に換算すると約2,050円の節約ができます。

15. ガスファンヒーターは窓際に設置する

ガスファンヒーターは窓際に置くと、効率よく室内をあたためられます。かえって、窓から離れた場所に置くと、ガスファンヒーターであたためた空気が窓際で冷やされてしまい、室内の循環が悪くなり、暖房効果が下がってしまいます。

まとめ

ガス代を節約するためには、毎日のちょっとした工夫が大切です。お湯の温度を見直すなど、簡単な対策で効果が期待できますので、少しずつガス代を節約していきましょう!

出典:

・資源エネルギー庁 家庭でできる省エネ

https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/index.html#general-section

・省エネ性能カタログ2023

https://seihinjyoho.go.jp/frontguide/pdf/catalog/2023/catalog2023.pdf?update=20240209

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