東京での新生活にワクワクする一方で、他の地域から来てはじめて住むなら知っておきたいポイントもあります。実際に住んでから後悔しないよう、東京暮らしで気をつけたいこと5選をご紹介します。

初めての東京暮らしで気を付けること

1. 電車の混雑を避けよう

2019年以降はリモートワークの普及で平均混雑率の数値は改善されたものの、東京は電車の混雑が他の地域と比べて激しくなっています。朝の通勤ラッシュとされる7時半から9時頃が混雑のピークとされており、混雑率が高いと130%から140%の路線もあります。どのくらいの混雑具合かというと、肩は触れ合わない程度で少し窮屈に感じる程度かなくらいのイメージです。主要駅の階段や出口に近い車両によっては、朝も夜も混み合います。

また、住宅エリアの多い路線は数十分の遅延で混雑率が200%くらいになっている印象です。対策としては、混雑率の多い路線を使わないエリアに住む、混雑する時間帯を避けて利用する、混雑の少ない車両を選ぶ、遅延を考慮して早めに行動するの4つです。

さらに、混雑している場所は周囲にも気を付けましょう。スマホののぞき見や盗難など様々な危険が伴います。

〈混雑率の目安〉

100%定員乗車(座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる)。
150%新聞は広げて読める。 
180%折りたたむなど無理をすれば新聞を読める。
200%体がふれあい相当圧迫感があるが、週刊誌程度なら何とか読める。
250%電車がゆれるたびに体が斜めになって身動きができず、手も動かせない。

出典:日本民営鉄道協会 https://www.mintetsu.or.jp/knowledge/term/16370.html

2. 帰宅までの路線に大きな施設があるか確認しよう

編集部Aが新生活の中で驚いたのが大きな施設による交通機関の混雑です。何万人も入るようなイベント会場の近くでは、イベントの終演後はかなり混みあいます。周辺に住む場合は事前にイベントの有無を調べておき、混雑を避けるよう計画を立てておくとといいでしょう。

3. スーパーの位置を確認しよう

自炊を考えているなら重視したいのがスーパーまでの距離です。徒歩や自転車など手段に関わらず荷物を考えると、10分から15分以内で着く距離が往復でき利便性が高いでしょう。また、気を付けてほしいのはインターネットのマップでスーパーの場所だけを確認することです。スーパーであっても品揃えが悪かったり、価格帯が高かったりと自分の生活に合わないこともあります。住み始めてから不便に思わないよう、店舗へ足を運んで確認しましょう。そのほか、家から会社までの道のりに他のスーパーがないか、ネットスーパーの活用を考えるなどスムーズに生活できる方法を模索しておくことがおすすめです。

4. 車を持つかは検討しよう

東京での移動は基本的に電車やバスなど公共交通機関で事足りるでしょう。数駅移動すればショッピングに困らない場所も多く、駐車できる場所を探す方が手間な場合もあります。また、賃貸物件に住む場合は別途駐車場代が必要なことが多く、維持費もかかります。車を必要とする理由が明確にあるか考え、しっかり検討しましょう。

5. 緊急時の避難経路や安全地帯の確認

東京は大勢の人がいることから、地震などの自然災害が発生した場合に大混乱が予想されます。新生活を始める前に、住む予定のエリアの避難経路や安全地帯を確認しておくと安心です。緊急時には家にいる場合、会社にいる場合と場面を分けて対応を心得ておくことも重要です。

初めての東京暮らしで気を付けるポイント5つをご紹介しました。新生活が始まる前に、少しでも不安に思ったことがあれば解消しておきましょう。東京での新生活がより快適かつ安心して始められるよう準備が大切です。

出典:

・国土交通省:三大都市圏における主要区間の平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001619671.pdf

・国土交通省:東京圏における主要区間の混雑率

https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001619624.pdf