2人暮らしの家賃は、円滑な共同生活を送るために重要な要素です。手取り収入の何割を家賃に充てるべきか、地域や生活スタイルなどに応じて考える必要があります。この記事では、2人暮らしの家賃の目安や間取りの選び方について解説します。
目次
2人暮らしの家賃の目安は?
エリアごとの家賃相場から検討する
2人暮らしには1LDK(1部屋とリビング、ダイニング、キッチン)や2DK(2部屋とダイニング、キッチン)、もしくは2LDK(2部屋とリビング、ダイニング、キッチン)が一般的に選ばれることが多いです。
1LDK・2DK・2LDKの家賃相場を調べることで、2人暮らしの家賃のおおよその目安がわかります。
東京23区の1LDK・2DK・2LDKの家賃相場
エリア | 1LDK・2DK・2LDKの家賃相場 |
東京都心部(千代田区・中央区・港区・新宿区・渋谷区・文京区) | 17.50万円(文京区)~23.50万円(港区) |
上記以外の東京23区 | 9.80万円(葛飾区)~18.50万円(目黒区) |
上記のデータを見る限り、東京都心部で2人暮らしをする場合の家賃は10万円台後半~20万円台前半、それ以外の東京23区内であれば10万円台前半~10万円台後半が相場となります。
ただし、エリアによっては、相場が10万円に近いところもあるため、駅までの距離や築年数などの条件を工夫すれば、家賃10万円以下の物件を見つけることも可能でしょう。
2人の収入から検討する
家賃の目安は、手取り月収の3割が目安と言われています。2人の手取り月収の合計額から、家賃の目安を見てみましょう。
手取り月収と家賃の上限目安
手取り月収 | 家賃の上限目安(手取り月収×30%) |
20万円 | 6万円 |
25万円 | 7.5万円 |
30万円 | 9万円 |
35万円 | 10.5万円 |
40万円 | 12万円 |
45万円 | 13.5万円 |
50万円 | 15万円 |
ただし、地域や個々人の生活スタイルによっては、この目安が適切でない場合もあります。とくに都心部では、家賃が高額なことが一般的であり、3割の目安が難しい場合もあります。
そのため、2人の生活スタイルや、上記で説明した「エリアごとの家賃相場」と合わせて適切な家賃を見極めましょう。
2人暮らしの家賃を負担する割合は?
2人暮らしのカップルが家賃などの生活費を分担する方法はいくつかあります。
1.2人で折半する
2人で費用を折半する方法です。公平に見えますが、収入に差がある場合は不公平感が生じることがあります。
2.収入に応じて負担する割合を決める
2人の収入に応じて負担割合を調整する方法です。たとえば、収入が30万円と20万円なら、家賃などの費用を3:2の割合で分担します。
3.費用ごとに負担者を決める
たとえば、家賃、水道・光熱費は彼が、食費や日用品費が彼女が負担するといったように、費用ごとに負担者を決めておく方法です。
これらの方法の中から、お互いの状況や関係性に合った方法を選ぶことが大切です。
2人暮らしの間取りの選び方は?
2人暮らしには1LDK・2DK・2LDKが選ばれることが多いと上記で説明しましたが、間取りはどのように選ぶのがよいのでしょうか?
それぞれの間取りの特徴と、選び方のポイントを解説します。
1LDK
メリット:
- リビング・ダイニングが広く、ダイニングテーブルとソファ両方が置けるため、2人それぞれの居場所をつくりやすい
- 2LDKなど広い間取りより家賃が安い
デメリット
- 1人ずつ専用のスペースがない
- 2DKよりは家賃が高いことが多い
こんなカップルにおすすめ:
- できるだけ一緒に過ごしたいカップル
- 生活時間帯が比較的似ているカップル
- 都心エリアに住みたいカップル
2DK
メリット:
- それぞれ個室を持ち、プライバシーが確保できる
- 1LDKなど人気の間取りより家賃が安い
デメリット:
- リビング・ダイニングが狭い
- 内装などが古いことが多い
こんなカップルにおすすめ:
- 寝室を分けるなど、それぞれ専用のスペースが欲しいカップル
- 家賃はなるべく抑えたいカップル
2LDK
メリット:
- それぞれ個室を持ち、プライバシーが確保できる
- 将来的に家族が増えても利用できる余裕がある
- リビング・ダイニングが広い
デメリット:
- 1LDKよりも家賃は高い
- 都心エリアに物件が少なく、比較的郊外エリアで探す必要がある
- 広くなる分、光熱費が上がる
こんなカップルにおすすめ:
- それぞれ専用のスペースが欲しいカップル
- 落ち着いた環境で長く住みたいカップル
まとめ
2人暮らしの家賃の目安や間取りの選び方について紹介しました。
物件選びは円満な2人暮らしをスタートさせるために重要です。お互いの生活スタイルや予算、将来の計画に合った物件を選ぶことで、ストレスの少ない快適な生活を始めることができます。間取りや立地、家賃などをじっくり考え、パートナーとのコミュニケーションを大切にして、理想の暮らしを実現しましょう。