電子レンジは手軽に調理できたり、飲み物を温めたりとさまざまな場面で使える便利な家電ですが、誤った使い方や注意を怠ると事故が発生することがあります。新生活を始めるにあたって、電子レンジの基礎知識について知っておきましょう。ここでは、電子レンジの危険な行為と温めると危険なものを6つご紹介します。

電子レンジの危険な行為

1. 禁止されているものを加熱してしまう

電子レンジで加熱してはいけないものとして、卵がよく知られていますが、ソーセージなどの膜に覆われている食品も注意が必要です。気付かずに温めてしまうと破裂して、庫内が汚れてしまったり、人が近くにいた場合火傷などの怪我を負ってしまったりする危険性があります。また、お菓子のアルミ包装を温めてしまうと、金属部分から火花が発生して発火や家電の故障を引き起こす恐れがあるため、避けましょう。

2. 加熱をし過ぎる

電子レンジで食品を加熱し過ぎると焦げて炭化し、発火する恐れがあります。特に水分が少ない食品(パンや芋など)は早く炭化し、油分を多く含む食品(天ぷら、肉まんなど)は爆発的に燃焼する危険性があるため、各食品の表記に合わせて加熱しましょう。加熱が足りないように感じた場合は、10秒ずつ様子を見ながら少しずつ温める時間を追加することを推奨します。

3. 庫内をこまめに掃除しない

電子レンジの庫内やドアの内側に食品かすなどの汚れが付着した状態で使用すると、炭化して火花が発生し、発火する恐れがあります。クエン酸などを使ってふきんで掃除し、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

電子レンジで温めると危険なもの

料理を簡単にしたい人やお弁当を作る人には重宝する家電ですが、実は電子レンジでは、加熱してはいけないものがあるのできちんと知っておきましょう。

生卵や茹で卵(殻付き・殻なし)、目玉焼きを加熱すると破裂する恐れがあるため危険です。温める際は、生卵を解きほぐすか、つまようじなどで数カ所穴をあけてから温めましょう。

  • 殻や皮(膜)のある食品

するめいか、栗などの殻や膜のある食品は、加熱すると破裂する恐れがあるので、温める前に切れ目や割れ目を入れておきましょう。ソーセージなども袋に記載された時間以上に加熱すると破裂の恐れがありますので、加熱時間にも注意が必要です。

  •  乾物や水分が少ないもの

干物やいも類など水分が少ないものは、焦げやすいため発火する危険があります。加熱する前に水にくぐらせるなどして、湿らせるようにしましょう。

  •  アルミホイル

アルミホイルは、おにぎりなどの保温に使われることもありますが、そのまま温めてしまうと発火や発煙の危険があります。アルミホイルによる火花は、電子レンジの故障の原因にもなります。また、アルミホイルだけでなく金属の容器やカトラリーも同様に注意しましょう。

  •  耐熱性のない容器

ガラスやプラスチックで作られている容器は、すべてに耐熱性があるとは限りません。容器の底面やシールなどの表示で、レンジ対応可能かを確認してから使用するようにしましょう。万が一、気付かずに加熱してしまうとプラスチックの場合、容器が溶けたり変形したりしてしまうので火傷に注意しましょう。

  •  木製のお弁当箱

お昼になったらお弁当を温めて食べるという方もいらっしゃいますよね。木の素材を使ったお弁当箱は温かみがあり人気です。しかし、電子レンジで加熱すると発火や焦げにつながるので温められないものが多くあり、選ぶ際に確認が必要です。

まとめ

新生活では初めてのことばかりです。電子レンジに限らずですが、利用前には取扱説明書を読んで使い方を理解しておくことが大切です。ここで電子レンジの安全な基礎知識をしっかりと身につけ、事故を防ぎましょう。

出典

東京都公式ホームページ:https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2023/04/05/08.html