秋の風物詩といえば運動会!子どもたちにとって、一年の中でも楽しみにしている行事の一つかもしれません。家で練習している子どもの姿を見ていると、本番で全力を出し切ってほしいと願うのが親心ですよね。そんな子どもの頑張りを支えるため、毎日の食事のサポートが大切です。この記事では、運動前後に食べさせたい食事について紹介します。

令和の運動会はお弁当がない?

昔と今では、運動会の常識も変化していることをご存知でしょうか。コロナ禍以降、午前中で競技が終了し、お弁当を持っていく必要がない学校が増えています。さらに、近年は気温上昇が進み、熱中症対策のため一定の気温以上だった場合は運動することを禁止する学校などさまざまな対策を講じています。

また、場所取りのための準備や長時間の観覧といった親への負担が少なくなった一方で、一年に一度の行事の盛り上がりが感じられず寂しく思う親御さんもいるようです。

今では直接、応援できない場合もある運動会だからこそ、子どもへのサポートとして、普段の食事に気を付けてみるのもいいのかもしれません。

運動前に控えた方が良い食事

1.消化に時間がかかるもの

 グラノーラや全粒粉パン、オートミールは、栄養価が高く朝ごはんの定番でもありますが、実は消化に時間がかかってしまう食べ物でもあります。さらに、食物繊維が多く含まれている物も多いためお腹がゆるくなる可能性も。運動前には控えるようにしましょう。

2. 脂っぽい食材

脂っこいものや油脂類を多く含んでいる料理は、消化に時間がかかるため運動前には避けておきましょう。運動会の前日の夜に食べたとしても、胃腸への悪影響が出る可能性もあるので、揚げ物は控えましょう。

3. 生もの

生ものは、目に見えない細菌や寄生虫が含まれていることがあり、お腹を壊しやすい食材です。普段は控える必要はありませんが、運動前は食べないことをおすすめします。

運動前に体力を蓄える!エネルギーチャージ食品

1. 炭水化物

運動前には消化吸収の良いものを食べることで、素早くエネルギーとなり活躍してくれます。特に、エネルギー源となる糖質を中心に選びましょう。また、白米よりも、玄米や雑穀米などを選ぶと、ビタミン・ミネラルも豊富になり、腹持ちがアップします。

食材例:ごはん、パン、うどん、玄米など

2. タンパク質

筋肉をつくり、修復してくれるのに役立つ大切な栄養素です。肉類、魚、卵、大豆製品、乳製品などヘルシーで脂質が多くならないよう注意しましょう。また、炭水化物、タンパク質はバランスよく摂取することが重要です。主食、主菜、副菜をそろえた食事が望ましいでしょう。手軽に食べられるサンドイッチは、簡単に3つをそろえることができておすすめです。

食材例:鶏ささみ、鮭、ツナ、卵、チーズ、野菜、キノコ類、海藻類など

3. 好きなメニューを取り入れる

疲れたときこそ、好きなものを食べたいものです。ストイックになり過ぎて食べることが苦手になったり、ストレスが増えてしまったりしては、体力の回復につながりません。好きなメニューを取り入れて、楽しく食事をとり、運動会当日では元気な姿を見せてもらいましょう。

運動後の疲れた体にリカバリー食

運動後は、失われた水分・塩分を補給し、タンパク質を摂取して筋肉の修復と疲労回復を促しましょう。運動後はできるだけ早く栄養補給をして、栄養不足から起きる筋肉の分解を防ぎ、効率的な回復に努めることが大切です。

そのため、運動後30分以内では子どもがすぐに食べられるものや、栄養補給できる飲み物を持たせておくと便利です。

例:スポーツドリンク、経口補水液、果物(バナナ、りんご、みかん)など

まとめ

運動前後の食事は、子どものパフォーマンスを最大限に引き出すために非常に重要です。今回ご紹介したメニューやポイントを参考に、ぜひ、お子さんの体調や好みに合わせて、食事内容を工夫してみてください。そして、令和版の運動会新常識も踏まえ、万全の体調で運動会当日を迎え、笑顔あふれる一日になりますように!