学童保育の基本&利用ガイド|働くママ・パパの不安を解決! - &Life(アンドライフ)
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学童保育の基本&利用ガイド|働くママ・パパの不安を解決!

2025.11.17更新
学童保育

保育園を卒園し、小学校に入学すると、「これまで延長保育で安心して働けていたけれど、親が仕事から帰るまで子どもはどう過ごせばいいの?」と悩むママ・パパは少なくありません。小学校は午後3時頃に授業が終わりますが、その後の時間を有意義かつ安全に過ごす場として頼りになるのが「放課後児童健全育成事業」、通称「放課後児童クラブ」や「学童保育」です。ここでは制度の基本から利用のポイント、さらにお子さんの1日の過ごし方イメージまでを紹介します。

1.放課後児童健全育成事業とは?

保護者が労働等により昼間家庭にいない、小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊びおよび生活の場を与えて、その健全な育成を図るものです。

現在、放課後児童クラブの利用希望者に対して対応が追いつかず、一部の地域では待機児童が発生しています。この問題を解決するため、政府では「放課後児童対策パッケージ2025」を策定し、待機児童を減少させるための更なる受け皿拡充や支援内容の強化を進めています。

2.対象は何年生まで?

原則として放課後児童クラブは小学校1年生から6年生までの児童が対象です。平日の授業終了後から保護者の帰宅までの時間を安全に過ごせるよう支援します。

※ ただし自治体や施設によっては「小学1~3年生まで」など対象学年を制限している場合があります。利用申込前に必ず最寄りの自治体・施設へご確認ください。

3.1日の過ごし方タイムスケジュール例

宿題をする小学生

※施設や自治体によって異なりますので、あくまで一例としてご参考にしてください。

14:00~16:00 学習・自由遊び
16:00~16:15 おやつ
16:15~17:15 外遊び・室内遊び
17:15~18:00 自由時間・宿題サポート
18:00     引き渡し・帰宅

4.運営基準とスタッフの資格

「放課後児童健全育成事業の設備および運営に関する基準」では、施設面積、職員配置、開所日数・時間などが定められています。スタッフには、保育士・教員免許保有者のほか、都道府県研修修了の「放課後児童支援員」が配置されます。

5.利用できる時間と料金

  • 平日:授業終了後から18~19時頃まで(施設により延長保育あり)
  • 長期休暇中(夏休み・冬休み・春休み)は朝から利用が開始される場合もあります。
  • 料金は自治体ごとに設定。世帯収入や兄弟姉妹の有無で変わり、無償化対象となる場合もあるため、市区町村窓口でご確認ください。

6.申し込み方法

1. 案内の時期・送付方法
多くの自治体では、小学校入学前年の10~11月頃に保護者宛へ「放課後児童クラブ利用申込のご案内」が郵送または学校を通じて配布されます。

2.申込書の入手・提出
案内に同封の申込用紙に必要事項を記入し、市区町村役場や施設窓口へ提出します。定員超過時は抽選や利用調整(ポイント制など)、優先枠(兄弟在籍世帯・ひとり親家庭など)が設けられる場合があります。

3.選考・契約手続き
抽選結果や空き状況通知後、利用契約の締結、利用料納付、保険加入などを行います。見学会や説明会に参加し、施設ルールや持ち物を確認しておくと安心です。

※申し込み方法は自治体によって異なる場合がありますので、お住まいの自治体へご確認ください。

7.「小1の壁」にも、学童保育は強い味方!

保育園から小学校に上がると延長保育の利用時間が短くなる「小1の壁」が問題になりますが、放課後児童クラブなら授業終了後から親の帰宅までしっかり預かってくれるので、働くママ・パパも安心です。

8.よくある質問

Q1学童からはどうやって帰宅しますか?
A1:基本は保護者のお迎えかお子さん自身での帰宅です。施設や自治体によっては低学年向けの「帰りの見守り・引率サービス」や、スクールバス・送迎車に支援員が同乗するケースもあります。事前に「送迎」「引率」「スクールバス」の有無や対象学年、料金を必ずご確認ください。

Q2学童に入れなかった場合は?
A2:多くの自治体では、定員超過時に抽選や利用調整をおこない、落選者は「空き待ち申込(キャンセル待ち)」ができます。

それでも利用できない場合は、下記の選択肢もご検討ください。

  • 企業主導型保育所や認可外学童保育などの民間学童
  • 子育て支援センター等の一時預かり事業
  • ファミリーサポートセンターやベビーシッターの利用
  • 企業の病児病後児保育制度やベビーシッター補助制度の活用

Q3夏休み中のお昼ご飯はどうなりますか?
A3:長期休暇中も朝から開所し、12:00~13:00頃に昼食タイムがあります。お弁当持参が一般的ですが、施設によっては給食業者の配食サービスを導入している場合もあるため、利用前に学童クラブへご確認ください。

まとめ

放課後児童健全育成事業は、子どもの放課後の時間を安全に過ごせるだけでなく、遊びや学びを通して社会性を育む大切な場です。働くママ・パパにとって心強い制度であり、仕事と育児の両立を支援してくれます。ぜひお住まいの自治体の情報を早めにチェックし、お子さんの成長をサポートする選択肢として検討してみてください。

出典:こども家庭庁 放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)https://www.cfa.go.jp/policies/kosodateshien/houkago-jidou

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