大学進学を機に一人暮らしを始める方は多くいらっしゃると思います。一人暮らしを始める際には、初期費用がどれくらいかかるのか気になりますよね。
今回は、一人暮らしの初期費用について解説していきます。
賃貸物件の初期費用の目安
賃貸物件の初期費用の目安は、家賃の4~6ヶ月分と言われています。
したがって、初期費用の目安は下記のようになります。
家賃 | 初期費用の目安 |
4万円 | 16~24万円 |
5万円 | 20~30万円 |
6万円 | 24~36万円 |
7万円 | 28~42万円 |
8万円 | 32~48万円 |
ちなみに、大学生の一人暮らしの平均家賃は、2022年に全国大学生活協同組合連合会によって行われた調査によると『53,020円』となっています。
出典:第58回学生生活実態調査(全国大学生活協同組合連合会)
ただし、家賃には地域差がありますので都心部の場合はもう少し高めに想定しておいたほうが良いでしょう。
賃貸物件の初期費用の内訳
初期費用とはどんなものがあるのでしょうか。詳細を解説していきます。
- 敷金
家賃1ヶ月分が目安。契約を終えて部屋を退去するときの原状回復費用に充てられます。基本的には原状回復にかかった金額が差し引かれて戻ってきます。
- 礼金
家賃1ヶ月分が目安。大家さんにお礼の意味を込めて支払います。敷金と違って退去時には返還されません。最近は礼金なしの物件も増えています。
- 前家賃
家賃1ヶ月分が目安。入居する月の家賃を前払いで支払います。例えば3月に契約し、4月から住む場合は4月分の家賃をあらかじめ払います。月の途中から入居する場合は、日割家賃が発生します。
- 仲介手数料
家賃0.5~1ヶ月分+消費税が目安。物件の案内や契約手続きを行った不動産会社へ支払う手数料です。
- 火災保険料
1年あたり約7,000〜約1.5万円が目安。火災や水漏れトラブルなどに備えて加入する必要があり、損害保険会社へ支払います。
その他、場合によっては保証会社の利用料や、鍵の交換費用、消毒費用などがかかることがあります。
その他に必要な費用
賃貸物件の初期費用以外にも、一人暮らしを始める際には下記のお金がかかります。
生活に必要なものを揃えるための費用
一人暮らし用の家具や家電、日用品を揃えるためのお金は、20万円以上用意しておくと安心です。
主に必要なものと金額の目安をまとめました。
分類 | 品目 | 金額の目安 |
家具 | 寝具一式 | 5000円~ |
ベッド | 1万円~ | |
テーブル | 1万円~ | |
ソファー | 2万円~ | |
カーテン | 3000円~ | |
収納用品 | 3000円~ | |
家電 | 冷蔵庫 | 3万円~ |
洗濯機 | 2万円~ | |
電子レンジ | 5000円~ | |
炊飯器 | 5000円~ | |
掃除機 | 1万円~ | |
電気ケトル | 5000円~ | |
ドライヤー | 5000円~ | |
日用品 | 調理器具 | 1万円~ |
食器 | 3000円~ | |
その他(タオル、バス用品、掃除用品など) | 1万5000円~ |
引っ越し費用
その他に、引っ越し業者へ支払う料金があります。
2~4月は繁忙期と呼ばれ、他の時期と比べて引っ越しの依頼が集中するため、引っ越し料金の相場が高くなります。
また、初めて一人暮らしを始める場合はそこまで荷物の量は多くないと思いますが、荷物の量によっても金額が変わります。
一人暮らしの引っ越し料金の相場をまとめました。
荷物が少ない場合 | 荷物が多い場合 | |
通常期(5~1月の全平均) | 46,103円 | 59,960円 |
繁忙期(2~4月の全平均) | 56,442円 | 80,516円 |
出典:引越し費用・料金の相場(引っ越し見積もり比較サイト SUUMO)
一人暮らしの初期費用は40~60万円が目安
一人暮らしの初期費用には、賃貸物件の初期費用、必要なものを揃える費用、引っ越し費用があります。
なるべく出費を抑えるためには、下記の方法などを検討してみましょう。
- 敷金・礼金なしの物件を選ぶ
- 引っ越しの集中しやすい時期や、土日は避ける
- 仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ
- 単身引越しプランなどを使って引っ越し費用を抑える
- 家具や家電はセット販売のものを活用し、お得に購入する
- 家具や家電を知人から譲ってもらったり、中古品を買ったりして節約する
初めて一人暮らしを始める際には何かとお金がかかり大変です。できるだけ節約して、ハッピーな一人暮らしの新生活をスタートさせましょう。