赤ちゃんの成長や健康状態が気になる時期、乳幼児健診はママやパパの不安を和らげる大切な機会です。「いつ受けるの?」「どこで受けるの?」「費用は?」など、よくある疑問に答えながら、健診の内容や流れ、持ち物など、基本的なポイントをやさしく解説します。
乳幼児健診とは?
乳幼児健診(正式名称:乳幼児健康診査)は、赤ちゃんや子どもの成長や健康状態を定期的に専門家がチェックする、公的な健診です。母子保健法に基づいて全国の自治体で実施されており、身体測定や発達の確認、育児相談を受ける機会にもなります。
健診はいつ受ければいいの?
乳幼児健診は、赤ちゃんの成長の節目ごとに実施されます。全国的に多く行われている主な健診時期は次の通りです。
- 1か月健診
- 3~4か月健診
- 6~7か月健診
- 9~10か月健診
- 1歳6か月健診
- 3歳健診
このうち、「1歳6か月健診」と「3歳健診」は母子保健法で義務とされており、すべてのお子さんが受けることになっています。それ以外の時期の健診(例:3か月、4か月、6か月、9か月など)は、自治体によって時期や回数が異なる場合があります。地域によって「4か月健診」「7か月健診」「10か月健診」などとして実施されていることもあります。
どこで受ければいいの?
健診は、お住まいの自治体が指定した会場や医療機関(保健センター、小児科など)で受けられます。案内に記載された場所や日時に従って受診しましょう。日時や場所の都合が悪い場合も、多くは自治体に相談すれば調整が可能です。
また、小児科などの医療機関で個別に受ける場合と、会場で集団健診として受ける場合があり、どちらになるかは月齢や自治体によって異なります。詳細は、お住まいの自治体から届く案内や母子健康手帳の記載を確認し、不明な点があれば自治体の窓口に問い合わせてください。
費用はかかる?
法律で決められた健診(1歳6か月・3歳など)は無料です。それ以外の健診も、多くは自治体の負担で無料となっています。
ただし、自治体の案内以外で任意に医療機関にて健診を受ける場合には、3,000~5,000円程度の費用がかかることもあります。心配な場合は、事前に費用を確認しておきましょう。
健診ではどんなことをするの?(月齢・年齢ごとの主な内容)

健診でチェックする内容は、月齢や年齢によって異なります。主な内容は以下の通りです。
- 1か月健診
体重・身長などの計測、黄疸(おうだん)や授乳のチェック
- 3~4か月健診
首すわり、目や耳の反応、股関節や先天性疾患の確認
- 6~7か月健診
寝返り・おすわり、離乳食の進み具合、歯の状態
- 9~10か月健診
はいはい・つかまり立ち、手指の動き、食事・歯の様子
- 1歳6か月健診
歩行や言葉の発達、歯科健診、発語や積み木遊びの確認
- 3歳健診
身長・体重、視力・聴力、社会性や言語発達、歯科健診
なお、健診時に目安として示される月齢・年齢ごとの発達はあくまで参考です。たとえば、6~7か月健診までに寝返りやおすわりができないといけないというわけではありません。発達には個人差があるため、できないことがあっても過度に心配せず、気になることがあれば健診で相談しましょう。
よくある質問(Q&A)
Q1. 当日子どもの体調が悪い場合は?
A1. 発熱や体調不良時は無理せず、事前に自治体や医療機関に連絡して日程変更を相談しましょう。
Q2. 同伴者やきょうだいも一緒に行ける?
A2. 基本的には保護者やきょうだいの同伴は可能ですが、感染症対策などで制限がある場合も。事前に会場案内を確認してください。
Q3. 持ち物で気をつけることは?
A3. 母子健康手帳や受診票、事前記入の問診票は忘れずに。お子さんが退屈しないよう、好きなおもちゃや飲み物も持っていくと安心です。
まとめ
乳幼児健診は、赤ちゃんの健康とパパ・ママの安心のための大切な時間です。時期や内容の詳細は自治体ごとに異なることも多いため、案内や母子健康手帳を必ず確認しましょう。心配や疑問はひとりで悩まず、健診の際に専門家に相談してくださいね。
※本記事は2025年9月時点の情報を元に作成しています。最新の情報についてはお住まいの自治体のウェブサイトやお問い合わせ窓口にてご確認ください。