進学や就職を機に新生活を始める方は、初めてのことばかりで「上手くいくかな?」「大丈夫かな?」と不安になる事も多いかと思います。新生活を充実させるためには、家計のやりくりが鍵となります。はじめての方でも分かるようにここでは、効果的な節約術と家計管理のポイントを紹介します。

家計のやりくりのポイント

身の回りの生活用品を自分で購入するのは初めて、という方も多いのではないでしょうか。日用品や消耗品、固定費などそれぞれの項目で、適正な費用基準や譲れないポイントはどこかを考えながらポイントをみていきましょう。

収入と支出のバランスを考えておく

最初に、月々の収入と支出を確認しましょう。仕送りやバイト代、給与を収入とします。この収入額を支出額が上回らないように抑え、無理のない範囲で生活することが必要です。1か月目の支出がどのくらいか分からない場合は、引越し前に家族に「食費、消耗品費、光熱費、通信費」など主要なものをヒアリングしておきましょう。または、一人暮らしの生活費の平均を調べておくのもいいでしょう。2か月目からは支出を把握することで、浪費を防げます。

固定費と変動費に分類する

支出を抑えるには、固定費と変動費を見極めることが大切です。家賃や光熱費、定期購入などの毎月一定額かかる費用である固定費と、食費や交際費など月によって増減する費用である変動費をしっかり分類することで、適切な管理につながります。まずはざっくりでもいいので、固定費は毎月どのくらいか算出してみてください。

支出の優先順位の設定

支出には優先順位があります。まずは必要な支出(食費や家賃)を確保し、余裕があれば趣味や交際費に費やすようにしましょう。無理なく生活を楽しむためには、固定費をあらかじめ下げておくとバランスが取りやすくなります。

貯金習慣をつける

毎月の収入から支出を差し引いた残りを貯金することは、将来の不測の事態や大きな支出に備えるために重要です。もちろん、貯金額を決めてコツコツと貯金を増やしていくのもいいですね。さらに、保険の検討、予備の財布の準備など、予測できない事態にも備えをしておくと安心です。

キャッシュレスを活用する

キャッシュレス決済はアプリやWebから支出を把握しやすく、ポイントも貯められる便利な方法です。ただし、使いすぎには注意が必要です。

月初めに予算をたてる

毎月初めに予算をたて、支出をコントロールしましょう。収入から支出の項目ごとの代金を差し引いておき、残りをお財布に入れるなど、無駄遣いを防ぐ予防策を決めて備えておきましょう。

節約術12選

新生活で役に立つ節約術をご紹介します。

1. 家賃の支払いをクレジットカードで

家賃の支払いをクレジットカードで行うことで、ポイントが多くたまります。これを有効活用して日用品や食料品を購入すると、節約につながります。

2. 自炊と節約レシピの活用

食費を節約するために、自炊を取り入れてみるのも一つの方法です。食材の無駄をなくし、無理のない範囲で節約レシピを活用することが大切です。シンプルで栄養満点の料理を覚えましょう。

3.定期的な食材のまとめ購入

主要な食材や非常食は定期的にまとめ買いすると、割引が受けられたり、お買い得価格で買えたりと経済的です。また、5日から1週間分くらいのメニューを決めてまとめ買いすると、無駄な買い物を防げます。

4.格安スマートフォンへの乗り換え

スマートフォンは毎日使うものなので、少しでも通信費は抑えておきたいですよね。そんな時は、格安スマートフォンへの乗り換えがおすすめです。電波が弱かったり、データ通信量に制限があったりと不安があるかもしれませんが、提供会社も年々増加傾向にあり、豊富なプランが用意されています。大手キャリアよりも、リーズナブルな価格でサービスを受けられることが多いのでメリット・デメリットを検討してみてください。

5.電気・ガス・水の使用量を抑える

節電・節水の習慣を身につけ、電気・ガス・水の使用量を抑えましょう。例えば、使っていない部屋の電気は消灯する、シャワーの水を出しっぱなしにしないなど簡単にできることからでも大丈夫です。また、部屋の照明器具やシャワーヘッドは省エネ・節水の機能がついたアイテムの導入も考えてみるといいでしょう。

6.リサイクルショップやフリマアプリを活用する

家具や家電製品は新品だけでなく、中古やリサイクル品を活用することで費用が抑えられます。冷蔵庫やテレビは、リサイクル法に基づき処分する必要があるのでお金がかかります。まだ利用できる場合は、フリマアプリを使って処分することも検討してみましょう。購入する方も譲る方もリーズナブルな価格で必要なアイテムを手に入れられwin‐winです。

7.不要なサブスクリプションの見直し

定期的に利用していないサブスクリプションサービス(定額制サービス)は見直しをしましょう。毎月数百円の娯楽系のサービスでも放置していると家計を圧迫しかねません。本当に必要かどうか考えて、必要ないものは解約して、出費を減らしましょう。

8.クーポンやポイントの活用

ネットショッピングやスーパーのクーポン、ポイントを積極的に活用して、割引や特典を手に入れましょう。ポイントで購入することで支出を軽減できます。

9.家賃を抑える

支出の大部分を占める家賃は、一般的に収入の3分の1と言われていますが、給与で計算する時に額面の金額ではなく、手取り額で計算しているかどうかがポイントです。給与は、所得税や住民税などを差し引いた残りが私たちの手元に手取り額として支払われます。額面の金額で計算して物件を選んでしまうと、想像以上に大きな負担となる場合があるので注意しましょう。

10.加入している保険を見直す

保険サービスの内容は、ライフスタイルの変化とともに見直しするといいでしょう。安くなるとは限りませんが、今の自分にあった保障内容かつ適正価格のものを選べば、無駄な出費を抑えられます。

11.フードロス削減サービスを利用する

廃棄されるはずだった食品を、一般価格より安く販売しているフードロスを削減するためのサービスがあるのを知っていますか?主要なサービスでは「TABETE」「フリフル」などが挙げられます。味に変わりはないので、ぜひ利用してみてください。

  • TABETE

https://tabete.me/

  • フリフル

https://furifuru.com/

12.買わない選択肢を持つ

最近では、家具や服をレンタルできたり、車を短時間だけ利用できるカーシェアリングができたりと、購入しなくても利用できるサービスが増えています。月に数回使う程度のものであれば、買わないことを検討してみましょう。

一人暮らしの節約は、少しの工夫と計画性を持つことが大切です。この記事の節約アイディアを取り入れながら、無理のない一人暮らしを楽しんでいきましょう。