新生活をスタートさせるにあたり、家事の正しい方法で毎日の生活を整えておくことは重要です。ここでは、洗濯の方法を紹介します。洗剤の選び方や洗濯機の使い方など、正しい知識を持っておくことで、衣類の寿命を延ばし洗濯の効率が良くなります。新生活で知っておきたい洗濯に関する基本的な情報ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
洗濯の基礎知識
1. 衣類の分別
洗濯する前に、衣類を色や素材に応じて分別しましょう。明るい色と濃い色を分けたり、デリケートな素材と普通の素材を分けたりすることで、衣類を傷めるリスクを減らします。
2. 洗濯表示の確認
衣類の分別の際に、洗濯表示を確認しておきましょう。一般的なタオルやシーツなどリネン類は、基本的に洗濯機で洗えます。その他の衣類は、初めて洗う際には「洗濯機で洗っても問題ないか」を洗濯表示で確認が必要です。
平成28年度以降の洗濯機で洗える衣類の表示は3種類で、青と緑の表示は「標準コース」、黄色の表示は「ドライコース」や「おしゃれ着コース」、「手洗いコース」など衣類をやさしく洗えるコースを選択しましょう。赤色の手洗いと書いてある表示は洗濯機では洗えない衣類です。
消費者庁ウェブサイト「新しい洗濯表示」:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/laundry_symbols.html
3. 洗剤の選び方
洗濯には、衣類の汚れや素材に合わせて適切な洗剤を選ぶことが重要です。一般的な洗剤の他に、漂白剤や柔軟剤なども使用する場合がありますが、正しい使い方を把握しておきましょう。
洗濯機コース | 洗剤 |
---|---|
「標準コース」 | 一般衣料用洗剤 |
「ドライコース」「おしゃれ着コース」など | おしゃれ着用洗剤 |
おしゃれ着用洗剤は、一般的な洗剤と違い洗浄力が弱めの中性でできています。そのため、できる限り衣類をやさしく洗え、デリケートな衣類にも使用できます。
4. 洗濯機の使い方
衣類によって洗濯機の使い分けも重要です。洗濯量や洗濯モード、水温などを適切に設定することで、効率的に洗濯できます。まずは、用途に合わせたコースを選べば問題ありません。主な洗濯コースは4つです。例に書いてある衣類を確認してみましょう。
洗濯機コース | 衣類の例 |
---|---|
標準コース | タオル、靴下、肌着、パジャマ、Tシャツなど |
ドライコース(おしゃれ着コース) | おしゃれ着、ニット、セーター、装飾付き衣類、スーツなど |
大物洗いコース(毛布コース) | 毛布、布団など |
スピードコース | タオル、肌着、パジャマ、Tシャツなど |
また、洗濯槽やフィルター、洗剤投入口の清掃も定期的に行い、洗濯機の衛生状態を保ちましょう。
5. 衣類の取り扱い
洗濯後の衣類の取り扱いも洋服を長持ちさせるのに大切なことの1つです。濡れた衣類の放置や雑にシワを伸ばさないようにしましょう。乾燥機を使用する場合は、適切な乾燥時間や温度を設定し、衣類を傷めないようにしましょう。また、アイロンを使う際も衣類の素材に合わせて温度を調整し、丁寧に取り扱いましょう。
6. ポケットの中身をチェックする
必ず衣類のポケットの中をチェックしてから洗濯するようにしましょう。例えば、ポケットティッシュや飴を入れたまま洗濯してしまうと、なかなか紙くずが取れなかったり、何回か洗い直しになったりと想像以上に大変です。
全自動洗濯機の使い方
操作1. 洗濯物を洗濯機に入れる
おしゃれ着やスーツ、シャツなどは洗濯ネットに入れましょう。また、落ちにくい汚れや襟や袖の黒ずみには、直に衣類用洗剤や部分用衣類洗剤を塗布しておくときれいに汚れを落としやすくなります。
操作2. 洗濯物のコースを選ぶ
標準コースを選ぶ際の主な操作方法は下記の順序です。洗濯機によって、操作や表記は異なることもありますので、始めは説明書を確認しておくと安心です。
- 電源ボタンを入れます。また、水栓や蛇口はゆるめておき、閉まっていないか確認しましょう。
↓
- 洗濯物の量を確認します。洗濯機の容量いっぱいに入れると、うまく洗濯物をかくはんできず、洗浄力が落ちてしまいます。全体の6から7割程度を目安にしましょう。
↓
- コースボタンを操作し「標準コース」に合わせます。
操作3. 洗剤を入れる
洗剤ごとに分かれている投入口にそれぞれ洗剤を入れます。液体洗剤と書かれた投入口に、一般衣料用洗剤を投入し、柔軟剤投入口に柔軟剤を入れましょう。忘れずにしっかり口を閉じてくださいね。詳しくは、洗濯機の表示や取扱説明書を確認してください。また、投入口がない場合は、直接洗濯機へ投入します。一般衣料用洗剤を最初に投入し、2回目のすすぎの水が溜まったタイミングで柔軟剤を入れるようにしましょう。
柔軟剤は必ずしも使う必要はありませんが、衣類の肌触りを良くしたり、消臭や抗菌をしたりとさまざまな機能があります。また、自分好みの香りをつけて気分を上げるのにもいいですね。
いい香りがする柔軟剤についてはこちらの記事をご覧ください。
操作4. スタートボタンを押す
洗剤を入れ終わったら洗濯機のフタを閉め、スタートボタンを押して操作は終了です。
洗濯が終わったら、すぐに洗濯物を干しましょう。濡れた衣類を放置しておくと、しわになったり、イヤな匂いや雑菌が発生したりなどトラブルの原因になることもあります。
新生活での家事は、正しい知識と方法を身につけることで、より効率的に行えます。洗濯に関する基本的な方法を把握して、清潔で快適な生活を送りましょう。