結婚するときには、婚姻届の提出をはじめとする様々な手続きが必要です。特に、姓が変更になる場合は手続きが煩雑になりがちです。
そこで、本記事では結婚後に必要な手続きの一覧とその方法をまとめました。効率よく手続きを終わらせるための参考にしてください。

手続きの前に:新姓の印鑑を用意する

まず、各種手続きをする前に「新姓の印鑑」が必要となります。結婚が決まったら早めに作っておきましょう。
印鑑には「実印」「銀行印」「認印」の三種類があります。

  • 実印

住民登録をしている市区町村に印鑑を登録し、印鑑証明を受け取れるようにしておくハンコのことです。
不動産や自動車の購入、保険に加入する際などに必要です。

  • 銀行印

銀行に届出をするハンコです。預金口座を開設したり、窓口で預金を引き出したりするときに使用します。

  • 認印

書類の内容に対して「確認しました」「了解しました」といった承認意思を示すために使うハンコです。
宅配便の受け取りや履歴書への押印など、比較的カジュアルな場面で日常的に使われます。

また、姓が変更になった後も、旧姓の印鑑が必要になることがありますので、必ず取っておきましょう。

婚姻届を提出する

結婚にあたってまずすることは、婚姻届の提出です。婚姻届は全国どこの自治体の窓口でも提出できますが、新居のある自治体の窓口へ提出するのがおすすめです。
その後の手続きでは居住地の自治体の窓口で手続きを行う必要があるためです。婚姻届を提出した後に、その他の手続きを行えば何度も足を運ぶ必要がなくなります。

婚姻届を出すときに必要なもの
  • 婚姻届

婚姻届は自治体の戸籍を取り扱っている窓口で無料でもらうことができます。そのほか、インターネットでもさまざまなデザインの婚姻届が配布されています。インターネットからダウンロードする場合は、A3サイズの普通紙または上質紙に印刷して使用しましょう。

  • 戸籍謄本

婚姻届の提出時には戸籍謄本が必要です。戸籍謄本は本籍地の役所にて入手できます。
取りに行くのが難しい場合は、郵送で取り寄せることも可能です。取り寄せには2週間ほどかかるので、婚姻届を提出したい日までに間に合うように、余裕をもって用意しておきましょう。
※婚姻届を提出するのが本籍地の役所であれば、戸籍謄本を用意する必要はありません。

  • 本人確認書類

本人確認書類は、マイナンバーカード、運転免許証、パスポートなど顔写真付きの証明書を用意しましょう。

  • 印鑑

婚姻届に訂正があるときに必要なため、婚姻届に押印したものと同じものを持っていきましょう。婚姻届に押すのは、旧姓の印鑑です。

その他の役所手続き

転入届の提出

結婚に伴い引っ越しをする場合は転入届の提出をしましょう。
事前に引っ越し前の自治体へ転出届を提出し、転出証明書をもらっておく必要があります。
転出届は、引っ越しの14日前から受け付けてもらえます。転入届は、引っ越しの日から14日以内に提出しましょう。

住民票の写しを入手

婚姻届と転入届を提出したら、新姓と新住所が反映された住民票をもらっておきましょう。運転免許証の名義変更手続きの際などに必要なため、2部以上あると安心です。

マイナンバーカードの氏名・住所変更

マイナンバーカードは本人確認書類として何かと必要になるため、早めに変更手続きをしておくのがおすすめです。窓口にカードを持っていくと、追記欄に変更内容を記載してもらえます。

各種名義変更手続き

運転免許証

運転免許証も本人確認書類として役立つため、持っている人は早めに変更手続きをしましょう。警察署や運転免許更新センターにて変更できます。

<手続きの際に必要なもの>

  • 運転免許証
  • 住民票の写し

銀行口座

続いて、銀行口座の名義変更手続きをしましょう。名字が変わったのに名義を変更しないままでいると、取引の際に支障が出てしまい、スムーズにいかなくなる可能性があります。

<手続きの際に必要なもの>

  • 通帳
  • キャッシュカード
  • 本人確認書類
  • 旧姓の届出印
  • 新姓の届出印

パスポート

航空券とパスポートの名前が一致していないと、飛行機に乗ることができません。パスポートの名義変更には一週間程度かかるため、新婚旅行で海外へ行く予定がある場合は余裕をもって手続きをしましょう。

<手続きの際に必要なもの>

  • パスポート
  • 戸籍謄本または戸籍抄本
  • 顔写真

その他

下記についても、忘れずに名義変更手続きをしましょう。

  • クレジットカード
  • 生命保険
  • 携帯電話
  • 通販サイトなどの登録情報

会社での手続き

結婚の報告

会社によって届出の様式は異なりますが、結婚したら会社へ報告しましょう。会社によっては、結婚祝い金や特別休暇をもらえることもあります。

氏名・住所変更手続き

続いて、氏名、住所の変更手続きをしましょう。
年金や健康保険などの変更手続きは、会社が代行してくれます。

給与振込の銀行口座の名義変更

給与振込の銀行口座も忘れずに変更しましょう。変更を忘れていると、給与が振り込まれない可能性があります。

まとめ

結婚したらやること一覧をご紹介しました。姓が変更になる場合はやらなければいけないことが多く大変ですが、スムーズに手続きが終わらせられるよう、この記事を参考にしてみてください。